他の治療との比較
他の治療との比較
義歯(入れ歯)の場合
部分入れ歯は、残っている歯に金属のバネを引っかけて入れ歯を安定させる仕組みです。バネを引っかける歯(鉤歯)には、揺さぶるような力や、引き抜くような力がかかることで、噛むたびに負担がかかり、健康な歯の寿命を縮めるリスクがあります。また、口をあけたときなどはバネの金属が目だってしまいます。
ただ、保険でも行える治療なので、保険治療の入れ歯の場合には、費用が安く抑えられることがメリットとなります。
総入れ歯の場合は、床と呼ばれるプラスチック製の部分に人工歯がついています。強度を出すためにプラスチックを分厚く作り、そのために熱の伝わりが悪かったり、装着時は厚みからくる違和感があったりします。保険治療の入れ歯の場合には、費用が安く抑えられることがメリットとなります。
入れ歯のメリット
- 治療を短期間で行うことができる。
- 保険適用の入れ歯の場合、治療の費用を抑えられる。
入れ歯のデメリット
- 天然の歯と比べて、噛む力が、7割〜8割弱くなる。
- 金属のバネ(クラスプ)を掛けた歯に負担がかかり、痛めてしまうリスクがある。
- 総入れ歯の場合、口全体を覆うので、食べ物の味や温度を感じづらくなる。
- 入れ歯が合わないと、違和感を感じたり、痛かったり、噛めなかったりする。
- 嘔吐反射が出て入れ歯が辛くなることもある。
ブリッジの場合
ブリッジは、基本的に失った歯の本数が少ない場合の治療方法です。歯を失った部分の両隣に残っている歯を大きく削って土台の形(支台歯)にして、橋を架けるように数本分の人工の歯が連なった被せ物を被せます。
ブリッジのメリット
- 歯に固定されるので、入れ歯の様に動かない。
- 保険治療場合、治療の費用を抑えられる。
- 歯を削る治療であり、手術は必要ない。
ブリッジのデメリット
- ブリッジの土台(支台歯)となる歯を削らなければならず、支台歯は負担が増えて歯の寿命が短くなるリスクがある。
- 保険治療の場合、銀歯やプラスチックとなり、見た目が悪くなる。
- ブリッジと歯茎の間に食べかすが詰まりやすく、虫歯や歯周病の原因になりやすい。
- 歯を失った部分には噛む力がかからないため、骨が痩せることがある。