もくじ

インプラントQ&A

インプラントQ&A

Q. インプラント治療には時間がかかる?

A. 顎骨の質や構造などに特に問題がなければ、インプラントの植え込み手術(植立あるいは埋入手術)から最終的な上部構造(人工の歯冠や義歯)がセットされるまでが一般的には3ヶ月~6ヶ月くらいです。

インプラントと骨が結合する期間は、各インプラントシステムや患者さんの状態(インプラントを植えた部分の骨の状態、全身的な健康状態、喫煙の有無など)、手術の規模(GBR法や骨移植の有無)などによって差があります。

平均的には下顎で3ヶ月、上顎で6ヶ月程度といわれていましたが、最近はインプラントシステムの改良もあり、もう少し早くなっています。 ただし、インプラントを植え込むまでにその他の部分に治療が必要(歯周病や虫歯など)であったり、多数の歯が欠損していて、噛み合わせの調整や発音・外観の形態などを確認する必要がある場合など、処置が増える場合は当然治療期間も長くなります。

また最近は、植立したインプラントに対してすぐに荷重(ものが噛めるようにする)を加える即時荷重の考え方も生まれてきましたが、対象となる症例は下顎の前歯部に限定されていて、インプラントに取り付ける人工歯も入れ歯タイプのものが主流です。この方法も患者さんの顎骨の状態などでできない場合もありますので、担当の先生とよく相談されるとよいでしょう。

Q. インプラント治療は絶対に成功する?

A. 100%成功しますとは断言できませんが、現在のチタンベースの歯根型(ルートフォーム)インプラントが主流になってからは10年以上経過の長期症例で90%以上の成功率を誇っています。これはクラウン・ブリッジや入れ歯など従来の治療と比べてもはるかに優れているのです。

チタンという金属は生体内での安定性がとても高く、骨との生着状態はオッセオインテグレーション(骨統合)と定義されて高い評価を得ています。このオッセオインテグレーションという概念が近代インプラントを加速度的に進化させたといっても過言ではありません。

このことからチタン製の歯根型(ルートフォーム)インプラントは「オッセオインテグレーション・インプラント」とも呼ばれます。

オッセオインテグレーション・インプラントの原型となるシステムは1965年にスウェーデンで最初に歯科治療に応用され、現在もまったく問題なく機能しています。つまり、天然歯の寿命にも迫る勢いなのです。

カムログ・インプラントシステムなど、その後のオッセオインテグレーション・インプラントは、さらに改良されて生体内安定性や美しさも数段高まっているのです。

Q. インプラントは天然の歯と同じように感じる?

A. インプラントを植立した患者さんの多くが、天然歯が蘇ったような感じがするとおっしゃいます。特に入れ歯を装着していた患者さんは、取り外しの煩わしさや不具合から解放されるので喜びも大きいようです。

活動的な方が入れ歯を装着している場合は、それ自体が精神的ストレスになっているようです。

会食や旅行を計画しても、入れ歯の手入れなどが憚れるためについ断ってしまうという悩みもあるようで、インプラントでは天然歯に対するケアに準じたお手入れで済むため、まったく自然に振る舞えるというのも社会的に大きなメリットのようですね。

これらの感想や意見は、歯を失ってはじめて実感するものなのです。

それだけにすべての歯が健康に残っているということは、とても幸せなことだということを認識することが大切です。

そして不幸にも歯を失ってしまった場合に、最も自然な治療法であるインプラントで治療を行うということは、決して贅沢なことではありません。

Q. インプラントは虫歯や歯周病にはならない?

A. インプラントは人工の歯根と歯のセットなので虫歯にはなりません。しかし、不潔にしていると歯周病のような状態(インプラント周囲炎)にはなります。

インプラント周囲炎も歯周炎も同じ様な細菌が原因になっていると考えられていますから、お手入れ(治療後のメンテナンス)はとても大切になります。

噛み合わせの調整を含めて定期的なチェックを受けることがとても大切です。

Q. インプラントの治療費はどれ位?

A. インプラント治療は保険が適用されないために、経済的な負担は大きくなります。
症例によって多少の変化はありますが、平均するとインプラント埋め込み(植立)手術が1本(1歯)あたり25~35万円、上部構造の製作・装着が1本(1歯)あたり10~15万円くらいです。

Q. インプラントにトラブルは生じない?

A. 他院でのよく聞く一番多いトラブルは埋入時に下顎の神経を傷つけたりする場合です。

知覚異常は短い場合で6ヵ月、長い場合で7~8年。 神経を切断してしまった場合は半永久的に知覚異常は残存することになります。

他にはインプラントのサイズの選択ミス(特に長さ)、手術時のミス、2次オペの時期が早いなどにより長期保存が難しい場合があります。(1~3年でだめになる) それでも再度行うときは全額がかかる医院もあります。

簡単に見えるインプラント手術にもこれだけのトラブルがありますから注意が必要です。

Q. インプラントの埋入と同時に仮歯を入れるという方法(即時荷重)は、リスクは無いのですか?

A. 最近インプラントの種類によっては即時荷重できるインプラントもあります。
骨質が良い、長めのインプラントが埋入できるなどの症例を選んだ方がいいでしょう。 しかも仮歯は反対側の歯と咬合させないか咬み合わせを弱くします。 そして仮歯で約6カ月様子を見て、上部構造(セラミックなど)の製作に入ります。

当院でも患者さんの要望により行いますが、使用するのはノーベルバイオケア社製のインプラントです。

Q. インプラントを植立をしてから一ヶ月以内で抜けてきたんですが、こういう事は起こりうるのでしょうか?

A. ほとんど起こりません。

起こるとしたら、術者の技量の問題と、初期のインプラントの固定が出来ていなかったと思います。細菌感染や骨が硬すぎて抜けたりして、再度やり直していては患者さんも大変です。消毒を頻繁にするとか、骨が硬い場合は工夫して手術すればまず問題ありません。

そのような歯科医院はインプラントのことはよく理解していなく、根本的な治療がだめなわけです。それに、そういう自然に抜けてくる例もあるわけですから、たとえ残りのインプラントはうまくいったとしても、長期的な使用は無理で2~3年で抜けてくる可能性が大といえます。それでいて、仮にインプラントの数をたくさんやっているのであれば、恐ろしい事だと思います。

正しい方法でインプラントを行えばそういう事は起こらず、大部分は10年以上もちます。

Q. 他院でインプラントを植立後、下唇の麻痺が起きています

A. インプラント植立の際、ドリルで骨を削る際、神経を傷つけたりすると麻痺が残ったりします。
術前にX線で正確に神経の通っている位置を確認して判断すれば、そういう問題はまず起こりません。

麻痺が何年も続くようですと、医療訴訟問題にもなります。

Q. 他院で増骨と同時にインプラントをしたんですが、うまくいかなかったのですが

A. インプラントの術者の技量の問題とこのような難しいところにインプラントを行ったことによる判断ミスといえます。

インプラント医は自分の技量に合わせてインプラント手術を行うべきで、技量を超える難しい症例をするからこういう問題が起きます。

再度やり直すのは、患者さんにとっても時間的、精神的苦痛を伴うものです。

増骨するような難しいインプラントの植立でも成功率が98%以上(100本すれば98本以上)いくのが普通です。

Q. 他院でインプラントを2本の方がいいと言うのでその日のうちに1本追加しました。痛みが25日も続いています。

A. インプラントを入れて痛みが25日も続いているとの事ですが、インプラントを入れて25日痛みが続くのはまず失敗と考えられます。
したがって、仮歯を入れるとよけいに痛みが増しますので、他医院でインプラント部を診査して撤去した方がいいかもしれません。

撤去するのは骨との結合が強くなる前の早いほうがいいと思います。

Q. ホームページ上でもインプラントをしている歯科医院がたくさんのっていますが、どういう基準で選べばいいですか?

A. まずは自宅からなるべく近い所がいいと思います。
自宅から近ければ、消毒とかを頻繁にできます。

次に、あまりインプラントの数をたくさんしている医院は避けた方がいいと思います。インプラントは植立手術と土台の装着を2回に分けてします。なおかつ、開業医では一般治療の合間でインプラントをしますから、あまりインプラントの数が多い歯科医院ではどうしても一人に対する時間(診断、手術、アフター)が少なくなります。そうすると、自然と失敗率が上がります。

一人のドクターで一週間に2~3人、本数で一ヶ月平均20本位が限界といえます。以上のことをよく考えて選んだ方がいいと思います。