インプラントの維持管理
インプラントの維持管理(ご自身でのセルフケアと歯科医院での定期メインテナンス)
インプラントの治療完了後、とても重要なのが、その後の「ご自身でのセルフケアと歯科医院での定期メインテナンス」です。
天然の歯にも歯周病という、日本人の歯を失う原因1位の病気がありますが、インプラントの場合にも、歯周病のような病変が起こることがあります。これは進行状態によって、インプラント周囲粘膜炎、インプラント周囲炎に分けられます。特にインプラント周囲炎に進行すると、インプラントの脱落につながりやすくなります。
インプラント周囲炎の主な原因
- ご自身で行うセルフケア(毎日のお手入れ)が不十分な場合。
- 定期的に歯科医院で受けるべきメインテナンスをきちんと受けていない場合。
インプラント周囲炎を発症し、インプラントを失ってしまう主な原因として、ご自身で行うセルフケア(毎日のお手入れ)が不十分な場合。定期的に歯科医院で受けるべきメインテナンスをきちんと受けていない場合。このような場合に、歯周病原菌が増殖してしまい、歯周病と同様に顎の骨を溶かしてしまうことがあげられます。
インプラントを長持ちさせるには
インプラントを長持ちさせるためには、ご自身で行うセルフケア(毎日のお手入れ)や、定期的に歯科医院で受けるべきメインテナンスをきちんと受けることが大切です。定期的に歯科医院で、口腔内の状態のチェックや、レントゲンやCTなどによる診査が必要です。
また、ご自身で行うセルフケア(毎日のお手入れ)落としきれない汚れを、歯科医師や歯科衛生士が、お掃除させていただくことや、ご自身で行うセルフケア(毎日のお手入れ)が正しく行えるように、ブラッシング方法などの指導を受けていただくことも必要です。
なぜインプラント治療が必要になったのかを知ることが大切
そもそもなぜ歯を失い、インプラントになってしまったのかを考えることもまた大切です。日本人で1番多い歯を失う原因は歯周病です。歯周病は、ご自身で行うセルフケア(毎日のお手入れ)や、定期的に歯科医院で受けるべきメインテナンスで予防できたはずの病気です。このような「習慣」の部分も含めて改善するためにも、定期的な歯科医院の受診が大切です。
定期メインテナンスで行うこと
インプラントの上部構造装着後、お一人おひとりに合わせ、約3~6ヶ月に一度の間隔でメインテナンスを受けることが必要です。
メインテナンス時に行う処置の内容としては、インプラント周囲の組織と、他の部分の歯周組織の検査、再評価、口腔清掃方法の確認と指導、除石を行います。これらに加えてインプラント上部構造物についても検査も行います。
- インプラント周囲の組織検査
- 他の部分の歯周組織の検査
- 再評価
- 口腔清掃方法の確認と指導
- 歯石除去
- インプラント上部構造物についての検査